リードの質は、その材料となる葦( Arundo donax /ダンチク)の品質に大きく左右されます。常に安定した品質の材料を確保できることはリードメーカーにとって大きなメリットです。 Argendonax S. A. (アルゼンチン)のゴンザレスリードに使用されるケーンは、アンデス山脈のふもと、メンドーサの自社農園にて収穫されます。54ヘクタールにもおよぶ5つの農園では、農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培による徹底した品質管理が行われています。
収穫された葦は日光でおよそ30日間かけて自然乾燥されます。その節の部分をおとしチューブ材を作ったものの中からリードに適した材料を選び出して計測・分類し自社の倉庫で保管します。十分なシーズニング期間(最低18ヶ月間)を経た後4等分にカットされ、再度幅と厚みを計測し分類されて次の工程に進みます。自社栽培の豊富な材料の中からリードに最適な材料を厳選することがゴンザレスリードの質の高さを支えています。
ゴンザレスリードの設計は、世界中の多くのプレイヤーの綿密なリサーチと長年の研究により決定され、このオリジナルモデルとすべて同じ形状に正確にカッティングされていきます。リードの堅さはその厚さによるものではなく、完成したリードの先端をセンサーで一枚一枚チェックし分類します。シングルセンサー方式を採用し堅さのバラつきが抑えられています。
製造工程では3D計測にて精密に点検され、完成したリードは演奏にも習熟した職人達によってテストされます。また、様々なプレイヤーがモニターとして定期的にテストしています。ゴンザレスリードは 1/4 ステップのラインナップ(GD / FOF / RC)。栽培からカッティングまで品質管理を徹底した一貫生産だからこそ、均一で高いクオリティを保持しています。